国内の自動車メーカー3社とバイクメーカー2社で開発を行ったことがあります。しかしながら、いずれも採用に至りませんでした(一部車両パーツ向けにマスターバッチの提供は行っております)。
理由を考察
理由1
蓄光は、常に100%パフォーマンスを約束できません。
- 車が車庫に入っていたら光るのか・・・
- 雨の日には光るのか・・・
- 夜の乗用では光らないよね・・・
玩具なら良いかもしれませんが、自動車の装飾ではそれが許容されないものと思われます。装飾ではなく機能性で企画している場合は絶対NGです。
理由2
簡単に電源が取れる(LEDで充分)。
社内は簡単に電源が取れます。LEDでも良い箇所に、わざわざ蓄光を使用するメリットがありません。コスト的にも、LEDの方がはるかに安いでしょう。
残された可能性
電源が取りにくい箇所で、機能性ではなく装飾として使用する場合には面白い演出が可能だと思います。
例)
タイヤのホイールや車外のパーツ。駐車場に入った時やトンネルに入った時など、日常の明るいところから暗いところへの移動による環境変化で、発光により色が浮かび上がるような演出が可能。
環境変化による蓄光の発光と印象についてはルミック効果としてまとめております。