染めたい色にするにはどのくらいの染料で染めたら良いのでしょうか?
ここでの解説は繊維製品に限ります。プラスチック染色は異なります。
染料を正確に量り目的の色に染め上げるには
被染物(染める物)の重さを計る
染料は、被染物の重量に対し計量します。まずは、染めようとする物の重量を量りましょう。
この時、例えば染める物に金具など染まらない物が付いている場合は、それを含まない重量、つまり染色対象になる繊維重量をできるだけ正確に量りましょう。
目的の色、染料濃度を決める
バリエーションにあるカラーサンプルから、染めたい色の濃度を特定します。
例えば染めたい色が「あまり濃すぎない、そこそこしっかりした赤」であれば、サンプルから1%濃度が適当であることが判ります。
必要な量を計算する
染めたい物の重量が150gだったとします。染めたい色の濃度が1%だとしましょう。この時必要な染料の量は、【150g×1%=1.5g】となります。
必要量=被染物の重量×染料データ(% o.w.f)
適切な量り(重量目盛り単位)は?
もし同じ色を繰り返し出したいのであれば、染料は正確に量る必要があります。誤差は3%以下に抑えるのが望ましいでしょう。
もし最小計量単位が0.1gの量りを用いた場合、最大約0.1gの誤差が生じます。0.1gの誤差は1.5gの6.6%ですので、やや安全ではないでしょう。
最小計量単位が0.01gの量りを用いた場合、最大約0.01gの誤差が生じますので、この場合の誤差は0.01÷1.5=0.6%となり、目で見て気づくほどの色差とならないでしょう。
染める物の重量単位に適した量りを用意しましょう。