助剤(じょざい)
概要
染色で、染料の他に補助的に用いられる薬剤を総称して助剤・染色助剤といいます。「助材」と記される場合もありますが、染色加工の材料という意味では「助材」も間違いではないと考えます。
染色助剤は大類して2つに整理できます
効果・目的を示す用語
- 精錬剤、浸透剤、均染剤、緩染剤、促進剤、色留め剤、pH調整剤、ソーピング剤など。
具体的な薬品名
- 酢酸、芒硝など。
解説
助剤には大変多くの種類があります。
よくある間違いとして、例えば「酢酸=色留め剤」「色留め剤=酢酸」と限定的に覚えていらっしゃる方がいます。これは、ある染法では正しいと言えますが、ある染法では間違いになります。
例えば促進剤では、反応染色・分散染色・酸性染色など染色方法が異なれば用いられる薬剤は異なってきます。同様に、例えば酢酸では、染色方法が異なれば役割が変わり、ある染法では「促進剤」、ある染法では「中和剤」となります。
分かりやすい解説動画をご用意しましたのでご覧ください。