概要

% o.w.f (パーセント・オーダブリューエフ)
ml/L(ミリリットルパーリットル)
染料や助剤の添加量を示す単位。
% o.w.fは重量単位、ml/Lは体積単位。
(n)% o.w.f
o.w.f.は(on the weight of fiber)の略で、被染物の重量に対し計量するという意味です。
書き記すときにはo.w.fは省略する場合が多く、会話でも省略されます。ラボと現場の引き継ぎの際に、念を押して「o.w.f だよね?」と確認するようなケースで使用されます。
(n)ml/L
こちらは染液1リットルに対し何ml(cc)入れるということを示す単位。ml/リットル・ml/l・ml/L・ml/ℓ・cc/リットル・cc/l・cc/L・cc/ℓ、全部同じ意味です。
使用例
- 染料は1%で計量してください。
- 助剤は0.5% o.w.fで入れてください。
- 助剤は2ml/Lで入れてください。
解説
どちらも添加量を示す単位です。染色は、ラボにて数g規模でデータを決め、本生産は数十kgや数百kgで行います。その際、現場がラボのデータを忠実に遂行するために必要となります。
(n)% o.w.f
被染物の重量に対し計算します。例えば100kgの物を染める時に、指示が1% o.w.fであれば、染料を1kg計量します。
染料は特殊な場合を除きo.w.fで設定されるのが常識ですので、現場やラボでわざわざo.w.fを書き記したりしません。会話でも省略します(※プラスチック染色では染料をml/Lで計量する場合があります)。
染彩サイトで○%と表記されている場合は全てo.w.fです。

助剤は注意が必要です。助剤は被染物の重量に対し入れる場合と、染液の量に対し入れる場合があります。従って、現場がラボに「o.w.fで間違いないよね?」と念のために確認する場合があります。染液に対し計量する場合は、通常次に解説するml/Lを使用します。間違いを起こさないためにも、染液に対し○%という表記は行いません。
(n)ml/L
染液1リットルに対し(n)mlの比率で計量することを示します。例えば染液が100リットルで、指示が「1ml/L投入してください」であれば、100ml計量し投入します。
FIX剤など、被染物に化学的に作用するようなものは通常o.w.fを使用し、pH調整など染液の量に対し効かせる助剤はml/Lが使用されます(浴比が一定である場合においては、pH調整剤などをo.w.fで記録・管理する場合もあります)。
「cc」と「ml」は同じです。ccは工業規格から外れたのでビーカーやピペットは全てml表記となっていますが、それでもUETAYAの現場では「cc」を使用します。理由はミリリットルパーリットルより、シーシーパーリットルの方が「言いやすい」からです。表記の時はどちらも使います。
染彩サイトでは○ml/Lと表記しています。
