酸を促進剤とする『酸性染色』で、染色後期に、染液中に残っている染料の染着を促進させるために追加で投入する酸をいいます。
酢酸・蟻酸
酸性染色では染料の促進を酸で行います。染色開始時に入れる酸を「初期酸」、染色後期に入れる酸を「追酸」といいます。追酸には酢酸や蟻酸を使用します。
初期酸が酢酸の場合は追酸には酢酸を使用し、酢酸だけでは吸着が進行しない場合には蟻酸に切り替えます。
濃色で初期酸を蟻酸とした場合は追酸も蟻酸で行います。
追酸時には、残っている染料が急激に染着されます。追酸に失敗すると『追酸ムラ』が出てしまうので、残っている染料の量を見極め状況に応じた追酸を行います。
初期酸の設定が良い場合は、100℃10分から15分程度の時点で、染着が90%以上進行していると思います。この場合であれば追酸は1回で充分でしょう。初期酸と同量で良いと思います。
残っている染料が20%以上と多めの時には、追酸を分けて行いましょう。最初は少量から始め徐々に増やします。
あまりに多くの染料が残っている場合は、追酸ムラを出さないために、水を足して一旦温度を下げてから追酸するのも有効です。
酢酸及び蟻酸を被染物にかけると、被染物を傷めてしまいます。
追酸は、必ず被染物を外に出してから染液に投入し、撹拌した後に被染物を戻しましょう。
初期酸と追酸について分かりやすい動画をご用意しておりますのでご覧ください。
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