染色を繰り返し行うのであれば揃えておきたい道具についてまとめます。今回はデジタル計量はかりについてまとめます。

染料や助剤を計量する計量器
染料を量るはかり
染料を計量するはかりは、最小表示が0.01gまであるタイプが良いでしょう。0.001gになると、風や振動の影響を受けるなど取り扱いが難しくなり、価格も高くなります。0.01gまでのタイプで充分です。
弊社はそこそこ精度があれば良い案件には「エー・アンド・デイ A&D HT120(0.01g/120g)」などを使用しています。楽天などでは3,000円未満で購入できる計量器もあるようですが、そのような価格帯の物は使用したことが無いので知見がございません。ホビーの場合は、私ども業務と使用頻度が全然違いますので、安い価格帯の物でも充分使える物があるかもしれません。分かりません。業務で染色されるのであれば、最低でも2万円前後のしっかりした物を用意する方が良いでしょう。
染める物を量るはかり
被染物を計量するはかりは、染める単位に適したはかりを選びましょう。羊毛フェルトで羊毛を数グラム単位で染める場合と、糸をカセで染める場合では規模が全く異なります。羊毛フェルトであれば染料を量るはかりを併用すれば良いでしょうが、糸をカセで染めるとなると数キロのはかりが必要になります。ご自身の趣味に合う計量器をお選びください。
最小表示は0.1gまで量れるタイプが望ましいでしょう。弊社は少量では「エー・アンド・デイ A&D HTシリーズ」、5kg以上では様々なメーカーのはかりを使用しています。

最小計量単位0.01gの場合、最大は500g未満のものが多く、計量範囲が大きい物ほど高価格になってきます。1つの計量器で済ませたいところですが、染める物の計量単位と染料の計量単位には開きがありますので、それぞれで用意し使い分けるのが望ましいでしょう。