ディッピング成形【蓄光加工事例】

蓄光加工事例【ディッピング成形】 加工事例
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加工概要

ディッピング成形用の樹脂、例えば塩ビ樹脂に蓄光を含有させ加工することができます。

ディッピングの場合はコンプレッション成型やその他の成型手法と異なり、蓄光を含有させることにより生じる課題が少ないので、 例えば高含有率の案件にも比較的簡単に取り組むことができます。

成形温度も低いので、カラー蓄光も問題なく使用できます。

ディッピング成形により蓄光加工を施した工具

ディッピングによる蓄光加工の弱点は残液リスクです。その特性上一回の生産で材を使い切ることはできませんので残液リスクを誰が負うのか考えなければなりません。スポット生産ではどうしても割高なことになってしまうでしょう。リピートが見込める案件であればコストも現実的になってくると思います。

考えられる製品用途

例えば夜間の線路工事など工具の紛失が重大な事故に繋がる場合もございます。LEDライトで現場を照射して消灯することで、紛失した工具が発光しますので簡単にその場所を知ることができます。

また配電盤の中や、車の車体裏などの暗い環境で、目視により目的のパーツを探す作業シーンが多々あります。そのような場合で、パーツに蓄光加工が施されていれば作業効率は格段に上がります。LEDのUVライトで数秒照らし消灯するだけで瞬時に目的のパーツを見つけることができるでしょう。ルミックカラーではカラーによる識別が加わりますので更に利便性が高まります。

再帰反射のガラスビーズと組み合わせると更に効果的な商品が企画できるかもしれません。アイデア次第で面白い商品を生み出すことができると考えます。