説明
以下は色材ショップ植田屋が提供する『蓄光塗料』で共通のご案内です。
本製品はルミックカラーパウダーを塗料化した蓄光塗料(夜光塗料)です。そのまま、あるいは溶剤で粘度を調整するだけでご使用いただけます。
こだわり① 蓄光への最適化を徹底
ルミックカラー蓄光塗料は、静止した状態で1日2日経過するとヨーグルトのようなとろみが出てきます。それにより蓄光顔料が沈殿しにくい調整がしてあります。
使用時は棒などで混ぜるだけで塗りやすい液状に戻ります。
数週間で沈殿分離しますが、その様子は静かな沼底に堆積した柔らかな泥のようで、蓄光顔料が底に凝り固まり撹拌が難しくなるようなことはありません。撹拌で容易に元の状態に戻ります。
この性質が塗装作業中の垂れを抑え、また硬化前の顔料と樹脂の分離を抑えます。
美しい塗膜形成と保管時の品質維持を考え抜いた樹脂調整となっております。

こだわり② 完全受注生産
ルミックカラー蓄光塗料では、20g品からすべてお客様よりオーダーを受けてから生産しています。
大変な手間ですが、すべてのお客様に完全な品質状態をお届けするために徹底しております。
こだわり③ テフロンパッキン
20g品・200g品に使用される規格瓶では、内蓋に片面テフロンコーティングパッキンを採用。
ガラス瓶と蓋を合わせた価格よりも内蓋の方が高くなってしまいコストを圧迫することになりましたが、お客様のお手元で少しでも長く品質維持できるようテフロンコーティングパッキングといたしました。
※2023.7月
20g品の提供を終了いたしました。

1液アクリルラッカータイプ
一般ユーザーでも手軽に扱える汎用性の高い樹脂タイプです。
2液アクリルウレタン
耐候性など機能性を求められるプロフェッショナル向けの樹脂タイプです。
内容量 | 塗布面積(平方cm) | ||
薄塗り | 普通 | 厚塗り | |
200g | 3,500 | 2,100 | 1,500 |
1kg | 17,600 | 10,500 | 7,500 |
※スプレーガン塗装の場合
■面積の参考値
ハガキ:148
A5:382
A4:624
A3:1,247
A2:2,495
A1:4,996
1平米:10,000
※20g品の提供は終了いたしました。
使用目的
加工対象に蓄光機能を付与する目的で塗料としてご使用ください。
使用方法
下記リンク先、概要に記載の参考リンクを参考にしてください。
成分
■1液アクリルラッカー系
合成樹脂(アクリル樹脂系塗料)/有機溶剤/蓄光顔料/着色顔料(マルチカラーの場合)
■2液ウレタン系
合成樹脂(変性アクリルウレタン樹脂塗料)/有機溶剤/蓄光顔料/着色顔料(マルチカラーの場合)
注意事項
- 蓄光塗料の用途・システム(下地処理や塗布回数など)、及び希釈方法については別に記載の仕様書をご参照ください。
- 蓄光塗料の塗布方法はスプレー吹きが最も適していますが(ムラなく塗る事ができるため)ハケなどで塗布する場合には次のような注意が必要です。
- 蓄光塗料は半透明に近い塗料で下地を完全に隠す様な隠ぺい性がありません。隠ぺい性がない塗料は、一般のエナメル塗料(隠ぺい性のある塗料)と比較するとハケ目などのムラが目立ちやすくなります。また、暗闇で発光した際にもムラのまま発光します。
- 蓄光塗料は、蓄光材料の沈降を防ぐ目的や垂直面に意図的に少々厚く塗布した際のタレ防止などの目的の為にチキソトロピー性を付与してあります(静置しておくとプリン状に固まるが、撹拌などの力を加えるとやわらかい液体となる現象)。このため多少塗料のレべリング性に影響が出る場合があります。
- 従って塗る面積や気温及び使用するハケなどに応じてシンナーで粘度を調整し、予め目立たない場所で塗布テスト(レべリング確認)を行って下さい。
- 下塗りに白色塗料を塗布した場合で下塗り塗料の乾燥が不十分ですと、蓄光塗料で下塗り塗料を溶かしてしまい蓄光塗料と混ざってしまうことがあるため、1日以上十分に乾燥硬化させてください。また、蓄光塗料を重ね塗りする場合も同様です。特に、時間をかけて何回も同じ場所をハケで刷くと下塗り塗料に影響が出やすいため短時間で仕上げてください。
- 蓄光塗料は必ず2回以上重ね塗りをして下さい。1回塗りで終了されますと、塗装面がマット状態(ザラザラとして艶のない状態)になりやすく、また発光輝度も低くなります。2~4回程度塗り重ねをしますと、発光輝度も高くなり表面状態も改善してきます。
- 重ね塗りをする場合以下の内容にご注意ください。
- スプレーガンの場合:下塗りの塗料に影響が出ない程度に、2時間以上十分に乾燥させてください。
- ハケ塗りの場合:上記の通り、下塗り塗料を必ず1日以上十分に乾燥硬化させた後に行ってください。(ハケ塗りの場合、下塗りの塗料を溶解し動かしてしまわない様に、できるだけ短時間で仕上げてください。)
- 塗膜が薄い時は早く乾燥しますが、最終的に塗膜が厚くなると完全な乾燥までにかなりの時間を要します。最終養生には十分に時間をとってください。(塗膜厚に応じて、48時間~1週間程度。)
- 蓄光塗料はクリヤーと蓄光材料が分離することがあります。ご使用前に必ず缶の底からよく撹拌して下さい。その後粘性を確認し、必要に応じて粘度の調整をして下さい。
- 蓄光塗料を取り扱う際の気温について、気温が5℃以下および湿度が85%以上の条件下では塗膜形成上好ましくありませんので避けて下さい。
- 室内などで塗装作業を行う場合は、必ず換気を良くして作業を行って下さい。
使用期限
特に定めはありませんが、商品到着後3か月以内にご使用ください。
保存方法・経年劣化の目安
容器を密閉して涼しく換気の良いところで施錠して保管してください。
保存環境が良ければ2年以上(データなし・実績)劣化なくご使用いただける場合もあります。
廃棄方法
本製品並びに本製品が付着した容器の廃棄は都道府県知事の許可を受けた廃棄物処理業者に委託してください。 ご不明な場合はuetayaの廃材返品サービスをご利用ください。
細かな使用方法や活用ノウハウは多岐に渡ります。次のリンク先をぜひご参照ください。