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蓄光加工事例【糸の蓄光後加工】

糸への蓄光後加工【蓄光加工事例】

加工概要

様々な繊維種類の糸へ後加工で蓄光を付着させ発光する紐やロープを製造する方法です。蓄光を含有させた樹脂槽に糸を潜らせ、樹脂に応じた熱セットを行います。

加工のポイント

糸のタイプ(モノフィラとステープル・スパン糸)

充分な発光パフォーマンスを得るには相当量の蓄光を表面に留める必要があります。

マルチフィラメントやモノフィラメント・長繊維の場合、表面の凹凸が少ないため樹脂(蓄光)の乗りが悪く、また摩擦での脱落も生じやすいため、ゴム系など膜厚が出る樹脂で無理やり皮膜を作り蓄光を乗せる必要があります。風合いは相当ゴワゴワになります。

ナイロンモノフィラに蓄光加工を行いロープを製紐
蓄光後加工したフィラメントで製造したロープ

ステープル・スパン糸・短繊維による撚糸の方が、樹脂の乗りが良く、容易に多くの蓄光が表面に留まります。

ポリエステルスパン糸に蓄光加工を行いロープを製紐
蓄光後加工したステープルで製造したロープ

製紐した紐またはロープに後加工する場合も同様です。

例えば打ち込みの硬い合繊の三つ打ちロープでは乗りが悪いため加工しにくいと思います。打ち込みの緩い8打ち・16打ちの組紐や、ビニロンロープ・綿や麻ロープのような短繊維の撚糸によるロープの方が加工は行いやすいと思います。

企画の段階で製品の繊維種類と構造をセレクトするのが良いでしょう。

このような加工を行える加工場は?

このような加工を行う環境を持っているのは撚糸屋さんが一番近いと思いますのでご相談してみてください。

 

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