製品概要
セラミック焼き付け加工用に最適化された蓄光ガラスフリットです。セラミック表面にスクリーン・刷毛・その他の方法により本製品を塗布後、推奨温度760℃~900℃で焼成することで堅牢な蓄光加工面が得られます。
加工面は明るい環境で光を蓄え、暗い環境で一定時間発光します。 蛍光機能も兼ね備えるのでブラックライト照射環境では明瞭かつ継続的に発光します。
2つのシリーズ
高輝度シリーズとデザインカラーシリーズをご用意しております。とにかく強力なパフォーマンスを求める場合は高輝度シリーズより、高いデザイン性を求める場合はデザインカラーシリーズからお選びください。
高輝度シリーズ
高輝度シリーズでは【高輝度タイプ】と【大粒子タイプ】をご用意しております。
高輝度タイプ
発光輝度が高く、また光を蓄える環境が低照度でも高いパフォーマンスを発揮します。
大粒子タイプ
高い発光輝度と残光時間を兼ね備えた商品です。
タイプ | 品名 | 蓄光粒子径 (D50) | Colorサンプル | インク:本製品 (塗膜厚) | |
---|---|---|---|---|---|
明所 | 暗所 | ||||
高輝度 タイプ | Green H | 約30μm | 3:7 (約100μm) | ||
SkyBlue H | 約30μm | 3:7 (約100μm) | |||
大粒子 タイプ | Green 250 | 約250μm | 2:8 (約600μm) | ||
Green 700 | 約700μm | 2:8 (約1400μm) | |||
SkyBlue 160 | 約160μm | 2:8 (約500μm) | |||
SkyBlue 700 | 約700μm | 2:8 (約1400μm) |
焼成温度820℃
※【インク:本製品】は、専用バインダーと本製品の重量比です。
※【インク:本製品】と【塗膜厚】はColorサンプルを加工した時の数値です。
※バインダー種類、蓄光含有量、膜厚によりパフォーマンスは変わります。
デザインカラーシリーズ
カラーフリットと蓄光をバランスよく調整したシリーズです。
ベーシック
各色蓄光顔料と透明フリットで構成されている商品です。
マルチカラー
各色蓄光顔料とカラーフリットで構成されている商品です。
品名 | ベーシック | マルチカラー | ||
---|---|---|---|---|
明所 | 暗所 | 明所 | 暗所 | |
Orange | ||||
Yellow | ||||
Lemon | ||||
Green | ||||
Emerald | ||||
SkyBlue | ||||
Blue | ||||
White |
焼成温度820℃
専用バインダー:本製品=4:6(重量比)
膜厚=約100μm
基本的な使用方法
本製品を焼成用バインダーに混ぜ、加工対象に塗布して焼成してください。推奨温度は760℃~900℃です。一般的な使用方法では特別にガラスフリットを足す必要はありません。そのままご使用いただくことで堅牢な硝子セラミック膜が得られます。
デザインカラーシリーズの調色方法
ベーシックとマルチカラーを混合調整することで、明るい時の彩度と、暗い時の発光パフォーマンスを調整してご使用できます。
下表のブレンド例では同色のベーシックとマルチカラーをブレンドしていますが、異なる色をブレンドしても良いですし、3種以上のカラーをブレンドしても問題ありません。
絵具と同じように自由に組み合わせることとができます。 明所のカラーだけでなく、発光色も調色できますので、その奥深さと演出の幅は絵具以上です。
品名 | 配合比 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ベーシック | 100% | 80% | 60% | 40% | 20% | 0% | |
マルチカラー | 0% | 20% | 40% | 60% | 80% | 100% | |
Orange | 明所 | ||||||
暗所 | |||||||
Yellow | 明所 | ||||||
暗所 | |||||||
Lemon | 明所 | ||||||
暗所 | |||||||
Green | 明所 | ||||||
暗所 | |||||||
Emerald | 明所 | ||||||
暗所 | |||||||
SkyBlue | 明所 | ||||||
暗所 | |||||||
Blue | 明所 | ||||||
暗所 |
焼成温度820℃
専用バインダー:本製品=4:6(重量比)
膜厚=約100μm
ベーシックの配合比が多いほど良く光ります。 色相により異なりますが、蓄光機能をより活かしたい場合はベーシック50%以上で調整するのが望ましいです。
ブラックライトなどUV照射環境で演出する場合はマルチカラーが多くてもしっかり演出できます。